― 読み手と、創り手と、世界と ―



 ほら、例えば、こんなことがある。
 自分の思い描いた「キャラクター」たちが息づいて、いつの間にか、「創り手」の手を離れて勝手に歩き出してしまうこと。「創り手」だったら、誰でも一度は経験しているようなこと。
 だから、「世界」は「創り手」の数だけあって、そこに暮らす「キャラクター」たちは、星の数ほどいるってこと。

 そして、そんな「彼ら」に出会えたら、「創り手」にとって、こんなに嬉しいことはきっとない。
 だけど、出会えて嬉しいのは、「読み手」だって同じこと。






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